2010/01/20

「将来の人口減」?

今日1月20日の朝日新聞に「外国人受け入れにポイント制、専門技術者ら優遇 法務省」という見出しの記事があった。興味をそそられたので読もうと思ったら次のような記述から始まっていた。
法務省は19日、新たな出入国管理政策として、専門知識や技術を持つ外国人に資格や年収に応じた点数をつけ、高得点者を入国や永住許可で優遇する「ポイント制」を導入する方針を固めた。将来の人口減を見据え、研究者や医師といった専門家の受け入れを進めて経済成長力を維持するのが目的だ。
(太字は引用者)
はて日本は既に人口が減っているのではなかったかと思い確かめたところ、やはり2007年・2008年と自然増減数は減少していた。
自然増減数(出生数から死亡数を減じたもの)は△5 万 1251 人で、前年の△1 万 8516 人より 3 万 2735 人減少し、自然増減率(人口千対)は△0.4 で、前年の△0.1 を下 回り、数・率ともに2年連続でマイナスとなった(第1表、第2表-1、第2表-2)。
「将来の人口減」というと現在はまだ人口が減っていないかのように読める。はたしてこの表現は記者自身が考えたものなのか、それとも法務省の言った表現をそのまま使い回しただけなのか。いずれにしろ読む側としては新聞に書いてあることを鵜呑みにしてはならないと改めて思い知った。